ウエストラインはドレスの上半身の部分である「身ごろ」と、スカートの部分をつなぎ合わせる縫い目の部分にあたる部分です。その縫い目の位置の高さ、または縫い方によって違いがあり、同じシルエットのドレスだったとしても着る人の印象を変えることができる部分でもあります。

代表的なウエストラインとしては、まずエンパイアがあがります。エンパイアは胸のすぐ下に縫い目がくるハイウエストのラインです。かつてフランスが帝政を敷いていた時代に人気があったウエストラインなので、「帝国」を意味する「エンパイア」が名付けられています。縫い目がかなり高い位置にあることから、胸の大きさにあまり自信がない花嫁さんでもバストを強調する効果がありますし、お腹が出ていたり、妊娠していたりする方にも、スカート部分でそれを隠せるという点があります。逆にバストが大きな人は、よりそれが強調されてしまうので敬遠されがちです。もう少し縫い目を下げて、くびれの位置に縫い目がくるウエストラインはナチュラルといいます。これはその名の通り、自然なので、ほぼ誰にでも違和感なく似合いますが、ウェディングドレスとしては無難とも言えるかも知れません。さらにラインを下げ、ナチュラルよりさらに数センチ下に縫い目が来るとドロップトと呼ばれます。こちらは胴を長く見せたい人には似合いますが、足が短く見えてしまう欠点があります。

また、縫い方の違いでは、アシメトリカルラインとバスクラインという2つのラインがあります。前者は縫い目が地面と平行ではなく、左右で高さが違うラインです。後者は縫い目が外側が上、内側が下に来る、逆三角形のようなタイプで、ドレスのウエスト部分を細く見せるラインです。